あなたは、自分のことを執着心の強い方だと感じますか?
モノでも誰かとの関係でも、「手放す」「途切れる」ことに強い抵抗を感じますか?
付き合っている人から別れを切りだされて、どうしても認めたくなくて必死に引きとめたことはありますか?
執着心が強いと、自分自身を苦しめてしまうため、とても辛いものです。
一度、自分を冷静に分析してみませんか?
執着心の強さとは?
「執着心が強い人」といっても、何に執着するかは人それぞれ違います。
大きく分けて2種類の執着心があるみたいですよ。
お金やモノへの執着
文字通り、お金そのものに執着する人もいれば、お金で買えるモノに執着する人もいます。
他人からケチと呼ばれても気にならないくらい、とにかく節約に精を出し、お金を貯めたい人。
貯めることが生きがいなので、貯金の目的は特にない、ということも多いです。
モノを捨てられず、要らないものまで溜め込んで、いつまでたっても部屋が一向に片づかない人。ゴミ屋敷の住人たちもこのタイプです。
人間関係への執着
役職などの肩書や地位など人間関係におけるパワーや力関係に執着する人。
誰かをおとしめることも平気で、自分が高みに上がるためには手段を選ばない人も。
恋愛関係や友だち関係などで、相手との関係性に固執する人。これはストーカーなどになりやすいタイプです。
執着心が強い人の特徴とは?
こういった人たちには分かりやすい特徴がいくつかあります。
過去のコンプレックスが強い
裕福でない家庭に育った、両親からの愛情不足、恋人に裏切られたなどのコンプレックスやトラウマが原因で「かこいこみ思考」となる。
悲しい思い出ばなしや、自己否定系の発言が多い。
また、コンプレックスが強いためにブランドものなどで着飾り、虚勢をはるタイプも。
ネガティブ思考
キホンの発想がネガティブ。
お金がどれだけあっても安心できない、彼氏が浮気するかも知れない、友だちからのけ者にされているなど、ありもしないのに自分に起きる悪いことばかりを想像しがち。話を聞かされる相手は疲れてしまう。
自分しか見えない
自分の思考で手一杯なので、他人の気持ちには鈍感であり、想像することができない。他人の優しさをネガティブに受け取ることも。
相手の立場でものを考えることが苦手なので、会話をしていてもいつのまにか自分の話が中心になりがち。
手放せない=前に進めない
捨てる、別れる、離れる、という決断を自分で下すことができない。
関係を変えること、はっきりさせること、手放すことが苦手で、恐怖に感じる人も。
執着心が強い人への対処法は?
執着心が強い人が周りにいたら、どのように対応するのが良いのでしょうか。
お金やモノへの執着の場合はそこまで被害を受けることもないのですが、もし相手が自分に対して執着していると感じたら…?
なしくずし的に相手の希望をすべて叶えてあげるのではなく、一定の距離を保ちたいことをきちんと伝えるようにしましょう。
この時に重要なのは、冷静に穏やかに伝えること。
相手に対して怒ったり嫌悪感を見せたりしてしまうと、執着心が強い人の不安感が増して、更に執着心を強めてしまうことにもなりかねません。
あくまでも、冷静な話し合いを心がけましょう。
自分の執着心が強い時、抑える方法は?
「どうしても不安になって溜め込んでしまう」
「自分の気持ちがおさまりつかない」
「ずっと考えてしまって、苦しい」
そんな時は、こんな風に考えてみることはできないでしょうか?
捨てる快感、シンプルな暮らしの良さ
こんまりさんの本が大ヒットした理由は、捨てる気持ちよさを皆が実感したからではないでしょうか。
モノに溢れた空間に住んでいる人は、どこか心に闇を抱えているもの。快適とは程遠い暮らしです。
本当に必要なものを数えてみたら、実はほんの少しなんですよね。
モノを手放すことは、部屋だけではなく、心の掃除にもつながります。ぜひ断捨離を試してみましょう。
みんな違う人
あなたを含めどんな人も、この世に1人しかいませんよね。
全員すべてが、異なる個別の人間です。
家族や兄弟、恋人、親しい友人など、どれだけ近しい間柄の人であっても、別々の人間です。
育った環境が同じでも似ていても、個体が違えば能力も、感情も、考え方も、すべてが違うのです。
あなたが相手の感情や考え方をコントロールすることは、不可能なんです。
変えられるとすれば、自分自身の考え方、捉え方だけです。
この鉄則を深く理解するだけでも、ずいぶんと気持ちが楽になるのではないでしょうか。
執着しても離れていくだけ
あなたが相手に執着すればするほど、相手は離れていってしまいます。
なぜでしょうか?答えはかんたん、「執着されるのは不快」だからです。
いい別れをしたカップルほど、復縁率が高い、という話を聞いたことはありませんか?
別れ際にこそ人間性が出る、という言葉もあります。
いさぎよい態度は、男性女性どちらでも、素敵ですよね。
何かにハマろう
どうしても誰かのことを考えてしまう、というときは、ゲームやスポーツなど、何か一人で没頭できる時間を作るのも一つの方法です。
趣味があれば、その趣味でもいいし、とにかく「執着」に向かっている自分のエネルギーと時間を、別の対象に向けましょう。
この時大切なのは、「別のだれか」ではなく、「別のもの」つまり、人物ではなく何かの「行為」にハマるようにすることです。
対象を人物にしてしまうと、同じことの繰り返しになって苦しくなってしまいます。
まとめ
自分の執着心によって、本当は苦しんでいることに気づいていないこともあれば、何となく生きづらさを感じてはいても、認めたくない場合もありますよね。
「わたしって、執着心強いのかも!?」もしもそう感じたら、一度立ち止まって、何が原因になっているのか考えてみましょう。
心をゆるめて開放することで、ずいぶんと楽になるはずですよ。

